
10月27日はウクライナ語・文字の日――国民団結のラジオ書き取り
26/10/27 12:00
国際理解記事プロジェクト
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10月27日は、ウクライナの「ウクライナ語・文字の日」です。この日の大きな行事の一つが「国民団結のラジオ書き取り」です。毎年、世界各地に暮らすウクライナ語の話者や、ウクライナ語を大切に思う人々が同じ文章を書き取ることでつながります。日本からの参加もあります。2025年には、東京のウクライナ大使館で少人数の参加者が集まり、一緒に書き取りに挑戦する機会が設けられました。日本のほかの地域からもオンラインで参加できます。
ウクライナの文字文化には長い歴史があります。その貴重な手がかりの一つが、キーウの聖ソフィア大聖堂の壁に残された落書きや刻書です。11世紀にはすでに、参拝者や聖職者が日常の出来事や祈りを短い言葉で書き残していました。いわば現代のSNS「X(旧Twitter)」の遠い昔の姿にもたとえられるものです。今に伝わるこうした記録は、キーウ国家に生きた人々の暮らしや当時の話し言葉の特徴を知るための大切な史料となっています。その後、ウクライナ語は18〜19世紀の帝政期にさまざまな制限や禁止を受け、ソビエト時代にもロシア語化政策やウクライナ文化への弾圧にさらされました。現在もロシアによる侵略が続く中、ウクライナの人々は国家の独立だけでなく、自らの言語と文化を守り、育む権利を守ろうとしています。
日本でもウクライナ語を学ぶことができます。東京外国語大学や大阪大学のほか、神戸、名古屋、京都の団体などがウクライナ語講座を提供しています。こうした学びの場は、新しい言語に触れるだけでなく、ウクライナの文化や歴史をより深く知るきっかけにもなっています。
興味深いことに、日本でも10月27日は「文字・活字文化の日」です。同じ日から11月9日までは、全国で「読書週間」が行われます。読書週間が初めて実施されたのは1947年で、翌1948年から、11月3日の文化の日を含む現在の日程になりました。本や図書館、文学に親しむこの取り組みは、日本で親しまれている「読書の秋」という言葉にも通じています。
ウクライナと日本では、二つの記念日が生まれた背景や目的は異なります。それでも、10月27日という同じ日に、言葉や文字、読書、そして学ぶことの大切さに目を向けているのです。