top of page
International House in Japan28-11-2024-10.jpg

バレエの日

26/11/2 12:00

国際理解記事プロジェクト

今年10月29日に開催された「ワールド・バレエ・デー」にちなみ、ウクライナの豊かなバレエ芸術の歴史をご紹介します。



この国際的な記念日は、クラシックバレエを愛する人々をつなぎ、ダンサーたちの日々の努力や、世界の主要なバレエ学校で受け継がれてきた伝統に目を向ける機会となっています。



ウクライナのバレエ文化には深い歴史があり、その発展を支えてきた重要な拠点として、国内の三つの著名な歌劇場が挙げられます。キーウのウクライナ国立歌劇場は1867年に創設され、現在の建物は建築家ヴィクトル・シュレーターの設計により、1898年から1901年にかけてネオ・ルネサンス様式で建設されました。オデーサの歌劇場は、ウィーンの建築家フェルディナント・フェルナーとヘルマン・ヘルマーの設計により、1884年から1887年にかけて建設されました。ネオ・バロック様式の建物で、内部にはロココ様式の装飾も取り入れられています。リヴィウの歌劇場は、建築家ジグムント・ゴルゴレフスキの設計により、1897年から1900年にかけて建設され、複数の歴史的な建築様式が調和しています。これらの劇場は優れた建築遺産であると同時に、音楽と舞台芸術の重要な拠点でもあり、所属するバレエ団は高い技術と豊かな身体表現で知られています。



ウクライナのバレエが持つ独自の表現は、世界の文化芸術の舞台でも大きな存在感を放っています。ウクライナのダンサーや主要なバレエ団は、日本やヨーロッパの観客を魅了し、高い評価を得ています。文化交流を象徴する例の一つが、2023年3月から寺田宜弘(Nobuhiro Terada)が芸術監督を務めるウクライナ国立歌劇場のバレエ団と、ウクライナのバレエ団による日本公演です。



2014年から続く戦争の中で、2022年に始まったロシアによる全面侵攻は、ウクライナの芸術家に対する国際社会の強い連帯を生みました。ウクライナのダンサーたちは支援を受けながら、日本、ヨーロッパ、アメリカ大陸各地の舞台で活動を続けています。一方、ヨーロッパの主要な劇場の中には、上演演目を見直し、ロシアの国立バレエ団の公演を中止したところもあります。こうした変化とウクライナの芸術家への支援は、ウクライナ独自の振付や民族的な音楽を世界に紹介する新たな機会を生み出しています。



ウクライナのバレエは、豊かな文化遺産であると同時に、現代の世界にウクライナの存在を伝える力強い表現でもあります。優美な舞踊の言葉には、国境を越えて異なる文化を結び、人々の心に深い相互理解や美しさ、精神的なつながりを生み出す力があるのです。

bottom of page