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日本のスーパーで、自分の子ども時代を探すようになるなんて、思ってもみませんでした

26/7/12 3:00

UHJは、女性メンバーによるエッセイシリーズをお届けしています。

オレナ・クシュナリョーヴァ エッセイ



日本のスーパーで、自分の子ども時代を探すようになるなんて、思ってもみませんでした。



でも今では、毎年夏になると、本当にそうしているのです。私はアンズを探しに出かけます。



私は、自由コサックの集落から発展した小さな町で生まれました。子ども時代は、世界で最も浅く、最も暖かい海のほとりで過ごしました。バラの町で学び、キーウで暮らしました。そして今、私は再び日本で根を下ろしています。最初に日本で暮らしたのは、夫の仕事のためでした。二度目は、ロシアによるウクライナへの全面侵攻が始まってからです。



私の故郷となった町々が次々と占領されるなか、心によみがえったのは、いちばん温かな思い出でした。子ども時代。青春。両親の家のぬくもり。故郷の草原を吹き抜ける熱い風。そして、アンズの香り。



それが、私の子ども時代の香りです。



春は、花咲くアンズの木の香り。夏は、家の近くの市場で買った、熟して甘くみずみずしいアンズの香り。秋は、干しアンズの香り。冬は、母が焼いてくれたパンケーキに添えられたアンズジャムの香り。



私は日本で、この太陽のように明るく、香り豊かな果実を探しています。季節が巡るたびに、地元のスーパーを巡ります。いつか、この味、そして何よりもこの香りを、孫娘たちにも伝えたいと願っています。私は孫娘たちに約束しています。「戦争が終わったら、夏に必ずあなたたちの第二の祖国へ行こう」と。アンズが、孫娘たちにとっても、ただの果物ではなく、夏やぬくもり、そしてウクライナを思い出す存在になってほしいのです。



北海道の友人たちは、ときどきグーズベリーやレッドカラントを少し分けてくれます。私はその小さな贈り物を感謝して受け取り、目を閉じると、一瞬だけ故郷へ帰ることができます。



私は写真家です。家族や子どもたち、孫娘たちの写真は何千枚もあります。自分が写っている写真はずっと少ないのですが、もっと新しい写真を選ぶこともできたでしょう。それでも、写真アーカイブを見返しているうちに、私は自然とこの写真を選んでいました。



この写真は、パンデミックが始まる前に撮影されたものです。そして、ロシアによるウクライナへの全面侵攻が始まる前でもあります。



強く、幸せで、自由な人々が暮らす国。



そして、アンズが子ども時代の香りを運んでくれる国。

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