
知識の日
26/9/1 12:00
「国際相互理解」プロジェクト
プロジェクトスポンサー:ZenGroup株式会社

日本の人々にとって、学校生活の始まりを象徴するものが淡いピンク色の桜の花びらであるならば、ウクライナの人々にとって、それは細かな雨粒、アスターや菊の花びら、カボチャの種、そしてウクライナの伝統刺繍「ヴィシヴァンカ」の古くから伝わる文様で織り上げられた黄金色の秋です。
この光景は、無数の鮮やかな水玉や斑点によって無限の世界を表現する、日本を代表する芸術家・草間彌生の作品を思い起こさせます。ウクライナの子どもたち一人ひとりは、未来というキャンバスに描かれた鮮やかな一点のような存在です。戦争という暗い背景の中にあっても、子どもたちは光によって自分自身の宇宙を描いています。
9月1日は、ウクライナの「知識の日」であり、新しい学年の始まりを祝う伝統的な日です。この日、子どもたちは幾何学模様や植物文様の刺繍が施されたウクライナの民族衣装「ヴィシヴァンカ」を身にまとい、学校の校庭を生きたアートギャラリーのように彩ります。新学年を迎える式典は、それぞれの地域の安全状況に応じて、オンライン、教室、または学校内に特別に整備された安全な空間で行われます。
今日、こうした安全な空間は、もはや単なる地下室ではありません。色鮮やかな模様や丸い形で壁が飾られ、アートセラピーの場へと生まれ変わっています。絵を描くことは、子どもたちが心の緊張を和らげ、不安を乗り越え、創作を通して内面の落ち着きを取り戻す助けとなっています。
ウクライナの子どもたちが示す勇気と忍耐、そして空襲警報が鳴るたびに子どもたちを安全に避難させ、避難先でも学びを続ける教師たちの献身には、深い敬意を抱かずにはいられません。
新しい学年を迎えられることは、並外れた共同の努力によって実現したものです。ウクライナの兵士、ボランティア、そして国際社会からの支援が、その機会を支えています。
日本も大きな貢献をしています。世界銀行のLEARNプロジェクトを通じて、学校の安全確保やスクールバスの整備のために1億米ドルを拠出しました。また、「草の根・人間の安全保障無償資金協力」により、キーウ、ジトーミル、オデーサ、ミコライウの学校施設の改修を支援しています。さらに、ユネスコと協力して教員にノートパソコンを提供し、子どもたちのためのデジタル教育センターを設置しています。
この連帯が、ウクライナの子どもたちの安全に学ぶ権利と未来を支えています。
