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言葉は民族の心

25/10/27 3:00

10月27日はウクライナで「ウクライナ語と文字の日」。
思考を形づくり、記憶を守り、人々を結びつける「言葉」を讃える日です。

この日はまた、『過ぎし年月の物語(Повість минулих літ)』の作者であり、ウクライナ文学の礎を築いたキエフ・ペチェールシク修道院の修道士ネストルを記念します。

 彼の記した年代記は11〜12世紀のキエフで生まれ、ウクライナ文化の最も古い宝の一つとなりました。



言葉は魂の住まい。

 都市が崩れても、言葉が民族をひとつに保ちます。

 ウクライナ語は年代記に、コブザールの歌に、詩や祈りに響いてきました。

ひとつひとつの言葉が記憶を宿します。

 子どもがウクライナ語を話すとき、民族の物語が続いていきます。

 言葉を通して伝統や祈り、家族の温もりが受け継がれていくのです。



世界には7000以上の言語がありますが、毎年約25の言語が消滅しています。

 言葉が消えると、民族の魂も失われます。

 ウクライナの人々は信念と誇りの力で、それを守り抜いてきました。

19世紀には帝政ロシアがウクライナ語を禁止し、

 20世紀にはソ連体制がそれを抑え込もうとしました。

 しかし今日、ウクライナ語は学校で、前線で、科学や文化の中で響いています。



国民の85%以上がウクライナ語を母語とし、その割合は年々増えています。

 それは強さと自由の象徴です。

毎年10月27日、世界中のウクライナ人が「全国一体ラジオディクテーション」に参加します。



 距離を超えて、人々をつなぐ言葉の力を確かめる日です。

ウクライナ語は光のような存在。

 時代を越えて輝き、記憶を守り、未来を創ります。


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