
リディア・ソロダールとインナ・イリナがご案内するウクライナ伝統切り絵「ヴィティナンカ」の世界
26/7/19 3:00
この秋、Ukraine House Japanでは、ウクライナを代表する伝統工芸の一つであるヴィティナンカ(紙を切り抜いて模様を 作る伝統的な切り絵)を学ぶ新しい年間講座を開講します。

本講座は、ウクライナの芸術家・美術教育者であり、ウクライナ国立美術家連盟会員でもあるリディア・ソロダールの作品と教育活動をもとに企画されました。彼女の人生と創作には、伝統、教育、そして家族という三つの大切な要素が自然に息づいています。
今年春に開催されたShibaura House 春祭りでは、日本で初めてリディア・ソロダールの作品が紹介されました。展示会「生命の樹(The Life Tree)」は、展覧会シリーズ「彼女が創るウクライナ ― 日本との文化対話におけるアート(She Creates Ukraine – Art in Cultural Dialogue with Japan)」の幕開けとなりました。このシリーズは、戦争という困難な状況の中でも創作を続け、教育活動を行い、文化を未来へ受け継ぐウクライナの女性芸術家たちを紹介するプロジェクトです。
リディア・ソロダールは、ウクライナ文化の歴史的中心地であるチヒリンに暮らしています。四人の子どもの母でもあり、末っ子は2025年に誕生しました。家庭を支えながらも、新しい作品を制作し、ウクライナの伝統芸術を教え、教育プログラムを開発し、自らも伝統工芸の研究を続けています。また、オンライン講座や世界各国の芸術家との交流を通して、ウクライナ文化の魅力を広く発信しています。
彼女の創作の中心にあるのが、ウクライナ伝統の紙切り芸術ヴィティナンカです。美しい左右対称の構成や、木々、鳥、花、幾何学模様を用いた作品は、家族、信仰、学び、再生、そして世代を超えて受け継がれる命のつながりを表現しています。また、その簡潔で洗練された造形美は、日本の切り紙(きりがみ)や型紙(かたがみ)にも通じる美意識を感じさせ、ウクライナと日本、それぞれの芸術文化を自然につないでいます。
この文化交流の新たな取り組みとして、Ukraine House Japanは、リディア・ソロダール監修による年間ヴィティナンカ講座を開講いたします。
講座で制作するすべての作品デザインと教材は、リディア・ソロダールが本講座のために特別に制作したものです。参加者は、日本にいながら本格的なウクライナの伝統芸術を体系的に学び、一年間を通して少しずつ技術を身につけていきます。
日本での講座は、インナ・イリナが担当し、リディア・ソロダールが制作したオリジナルデザインとカリキュラムに沿って授業を進めます。
講座は月に1回、1年間開催されます。受講者は、ヴィティナンカの基本技法から構図、文様の意味、より高度な制作技術まで段階的に学び、一年を通して自分だけの作品集を完成させていきます。
講座の最後には、一年間の成果を発表する作品展を開催し、受講生が制作した作品を展示します。
一年間の講座を修了し、最終作品展に参加された方には、修了記念証書を授与いたします。これは、ウクライナ伝統芸術ヴィティナンカを学び、その文化の継承と発信に参加した証となります。

