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Masnytsya(マスニツャ)、Forgiveness Sunday/赦しの日曜日

26/2/16 3:00

冬から春へ:Masnytsya(マスニツャ) 謝肉祭の一週間(2月16日〜22日)

冬が大地を抱くことに少し疲れ、春がそっとささやき始める頃を想像してみてください。


ウクライナではこの時期を Masnytsya(マスニツャ/謝肉祭の一週間) と呼びます。これは一週間続く華やかな祝祭で、復活祭(イースター)の前に行われる Great Lent(グレート・レント/大斎・四旬節) への準備期間です。Great Lent(グレート・レント)は、豊かな食事やにぎやかな娯楽を控え、内なる平安と浄化に向き合う特別な節制の時です。



Masnytsya(マスニツャ)は Cheese Week(チーズ・ウィーク/乳製品の週) とも呼ばれます。この期間、肉は食卓から姿を消し、チーズ、バター、ミルク、サワークリームなどの乳製品が中心になります。そのため、主な祝祭料理は mlyntsy(ムリンツィ/薄いクレープ) ではなく、チーズを詰めて溶かしバターをたっぷりかけた varenyky(ヴァレーニキ/ウクライナの餃子風団子)🥟 です。その形は三日月を思わせ、豊かさと新しい生命の循環を象徴しています。



この祝祭は三つの側面を結びます。第一は自然とのつながり—寒さに別れを告げること。第二は家族への敬意—親族を訪ね、絆を深めること。第三は魂の声— 一週間は Forgiveness Sunday(赦しの日曜日) で締めくくられ、人々は互いに許しを請い、新しい季節を清らかな心で迎えます。



Masnytsya(マスニツャ)の中心的な儀式は、冬を象徴する藁の人形を作り、燃やすことです。人々は集い、歌を歌い、大きな焚き火を灯します。火は古く、悲しく、冷たいものを焼き尽くし、温もりのための空間を開きます。この伝統はヨーロッパ各地にも見られます。たとえばチェコやポーランドでも、藁人形を作り、水に沈めたり燃やしたりして太陽を呼びます。



日本にもよく似た儀式があります。Dosojin Matsuri(道祖神祭り)、いわゆる Fire Festival(火祭り) です。1月、多くの村で藁や竹の大きな塔が組まれ、厳かに燃やされます。Masnytsya(マスニツャ)の焚き火と同じように、この火には清めの力があり、悪霊を払い、子どもたちに健康をもたらし、豊作を祈ります。火の光を通して春と再生への道を見出そうとする人々の共通の願いがそこにあります。



一週間を通して、大人も子どもも絶えず動き回り、太陽を呼びます。にぎやかな遊び、勢いよく滑るそり遊び、惜しみないもてなしが生み出す活力の渦。こうした活動は大地を目覚めさせ、未来の収穫への力を育みます。ここにウクライナの伝統の美しさがあります。喜びにすべてのエネルギーを注ぎ込むことで、やがて自然に静けさを求める心へと導かれるのです。だからこそ、にぎやかな民俗の祝祭は、教会の斎戒への備えと調和します。心から笑った後、魂は静かな祈りと平安を求めます。



藁の「冬」が燃え、灰が風に舞うとき、心は軽くなります。家族と分かち合う一つひとつの varenyky(ヴァレーニキ)🥟 と、交わされる許しの言葉は、最も大切なもの—新しい命との出会い—へと私たちを整えてくれます。この祝祭は春への扉を開き、何か大きな始まりの前には家と心を清め、過去に感謝し、春の最初の光を微笑みで迎えることの大切さを教えてくれます。

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