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茶の道

26/5/20 3:00

国際お茶の日に寄せてシャトレーゼ・ヴィリッチ ヴィクトリアによる考察

Ukraine House Japanでは、私たちの組織で活動する女性メンバーたちの歩みや経験、そして個人的な思索を紹介する連載企画をスタートいたします。今後数か月にわたり、UHJコミュニティを形づくり、ウクライナと日本の文化交流の発展に積極的に携わる人々をご紹介してまいります。



この連載の最初の人物としてご紹介するのは、 シャトレーゼ・ヴィリッチ ヴィクトリアです。国際お茶の日に寄せて、茶を文化的現象として、また哲学として、そして人生の道として捉える自身の思いを語ります。


5月21日に世界で祝われる「国際お茶の日」にあたり、Ukraine House Japanのメンバーである Victoria Shetliez-Virich シャトレーゼ・ヴィリッチ ヴィクトリアが、文化現象としての茶、哲学としての茶、そして人生の道としての茶について、自身の思索を語ります。



「私にとって国際お茶の日は、単なる飲み物や食文化を超えた存在について改めて考える機会です。お茶は何世紀にもわたり、交易路や外交儀礼、そして多くの文化層を形づくってきました。“茶文化”という概念そのものが、相互尊重や寛容さが自然に生まれる特別な空間を意味しているように感じます。茶の世界に関わる人々は、独特の静けさと礼節を身にまとっているように見えます。なぜなら、お茶は慌ただしさを受け入れないからです。



私自身のお茶との歩みは、幼い頃の習慣として始まり、その後、地理や伝統を深く学ぶ専門的な道へとつながっていきました。白い毛布をかけたような霧に包まれるダージリンの高地茶園、そして時計の時刻ではなく太陽の動きによって時間が流れるアッサムの風景を今でも鮮明に覚えています。そこで私は、収穫のために公式時間より1時間早く進められる独特の生活リズム「Tea Garden Time」を知りました。



台湾茶や日本茶に長年携わる中で、私の味覚は単に一番茶の繊細な違いを識別するだけではなく、その香りを記憶の中に蓄積し、その時々の心の状態や内面的な問いに合わせて選び取るようになりました。



私の茶の哲学の中心には、茶道における四つの基本理念 ― 和・敬・清・寂 ― があります。



  • 和(わ)
    私にとってそれは、人と周囲の空間との間に矛盾が存在しない状態です。呼吸が穏やかに整い、鼓動がその瞬間の波動と調和していく感覚です。
  • 敬(けい)
    それは、相手が現れる前からその存在を感じ取る力です。誠実さであり、人がまだ自ら示していない最良の部分を見出そうとする姿勢でもあります。
  • 清(せい)
    それは内面的な誠実さに関わるものです。私の価値観や経験を支える基盤であり、どのような状況においても自分自身であり続けるための土台です。
  • 寂(じゃく)
    それは静止や無為ではなく、深く内側に根を下ろした状態です。外の状況に左右されることのない静けさであり、自分自身の確かな拠り所となるものです。この“寂”こそが、私の人生の理念や職業的経験、そしてどのような状況でも自らの本質を保つ力を支えているのです。

茶の営みは、かすかな湯の音から静寂が生まれる瞬間まで、絶え間なく移ろう空間を感じ取ることを教えてくれます。音と沈黙の間に存在する、そのほとんど捉えがたい一瞬の中には、空間と時間が溶け合う無限が隠されています。それは、自分の内側の状態を世界の呼吸と調和させてくれる特別なリズムです。



お茶が世界の見方そのものの基盤となった時、それはあらゆる瞬間に調和をもたらす静かな力へと変わっていくのです。」

 Victoria Shetliez-Virich シャトレーゼ・ヴィリッチ ヴィクトリアの活動や歩みについては、こちらのインタビューでもご覧いただけます:youtube.com/watch?reload=9&v=dfJ7tvG8NIA

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