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ウクライナのシンボル。地図。

25/12/1 3:00

私たちは、ウクライナの象徴を紹介する連載を続けています。
一つひとつの象徴は、その国の文化と歴史、そして自己認識を理解するための鍵です。

象徴を通してこそ、ウクライナという国を一つの全体として捉え、その広がりと境界を感じ取ることができます。
地図もまた、そうした象徴の一つです。


ウクライナでは、国の形が「飛ぶ鳥」に例えられることがあります。

日本では、島々が連なる国の姿が「龍」あるいは「鎌」のようだと言われます。
どちらも印象的で覚えやすい形であるため、子どもたちは幼い頃から地図の中でそれを探すことを学びます。

それによって、国の空間を理解する感覚や、自分がその一部であるという意識が育まれます。

地図は、国家が抽象的な概念ではなく、知り、守るべき「具体的な土地」であることを教えてくれます。


国の輪郭は、名前がなくとも一目でわかります。
刺繍の文様、教科書、芸術作品など、さまざまな場面に姿を現します。

それは、世界が認め、共通の歴史がつないできた領土のかたちです。

現在のウクライナの国境は、1991年の独立宣言後に確立されました。

 その境界は国際法によって定められ、世界から正式に認められています。
この枠組みの中で、文化、経済、社会は発展を続けています。
現行の国境を示す地図は、国家の公式な姿であり、主権を象徴するものです。


ウクライナの地図は、「土地」「境界」「共同体」が重なり合う姿です。
 

それを見ることで、国家を一つの全体として感じ、自分がその一部であることを深く理解することができます。

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